久々のスタジオでのモデル撮影。とは言っても素人だけど。
仕事としてみた場合、プロのモデル撮影はいろんな意味で楽だ。まず、表情やポーズなど指示した通り、もしくは指示しなくても的確に動いてくれて絵になるからだ。次に、肖像権等、権利関係は相手は仕事だからお金で解決できる。そして何より、もちろんそれなりの容姿で見目麗しい。
しかし「いつまでに、どこどこで、こんなシチュエーションで撮影してほしい」という仕事じゃない限りプロのモデルで有る必要はないと個人的には思う。権利の問題さえクリアにしておけば、容姿は好みを選べばいいし、表情やポーズに関してはこちらの指示さえ的確なら問題にならない。気を使わなければならない点はプロのモデルとは異なるが、その素人らしさが「自然さ」につながり写真を見る人に安心感を与えると思っている。そして何より撮影していて楽しいのは圧倒的に素人さんである。
いわゆる「モデル撮影」とは異なるが、ロケなどで一般の人(店長さんや先生、街行く人など)を撮影する事ほど楽しいものはない。知らない人と現場で知り合い、わずかな時間直接コミュニケーションを取り「その人らしさ」を引き出さなければいけないので技量が試され、写真屋冥利につきる。
自分の思い込みで撮影するので、私の勝手なイメージを押し付けることになるのかもしれないが、これこそが「表現」だと思っている。仕事で撮影する以上、クライアントさんの希望にそう写真を撮影するのは当然だ。そこに自分なりの解釈と表現を織り込めた写真は満足のゆく仕事となるのである。
仕事を時間で区切るのをプロと呼ぶならば、現実にはなかなかそこまで満足の一枚は難しいが、プロとしてまた表現者の端くれとして時間の許す限り「私らしさ」を織り込みたいものだ。
「時間と表現のディレンマは常にある」
※「先生」は別だよ〜
