写真家の必要条件

 
中崎町のギャラリー「モノコト」で開催中の作品展「Super Romantic」は明日までの開催となります。まだご覧になっていない方は是非足を運んでみてください。よろしくお願いします。
今回、出展を誘ってくれたのはイラストレーターの井上ミノル氏。直前まで彼女の個展を開催していた縁で誘ってもらったのです。ちなみに他の作家さん達もほとんどがイラストレーターさんで、あとはモビールや雑貨の作家さんがいる感じです。写真は私一人だけなようですね。
しかし、イラストレーターとか絵を描く人って心底尊敬します。だって絵って何もないところから全て自分で創り上げるんですよ。描かれる物から色から構図から全て決めていかなくちゃならないんです。これぞ「クリエイター」って感じですよね。
その点、写真はカメラさえあれば誰だって撮れちゃいます。特に今の時代携帯電話にまでカメラが装着されてますから、この日本に限っていえば「ほぼ全員」がカメラ持ってることになります。これは考えてみれば凄いことですよ。もし写真を撮ることがクリエイトすることなら、全日本人がクリエイターってことになっちゃいます。これは写真を生業としてるものにとっては「一億人が商売敵」状態で心中穏やかではいられません。でもこれは結構冗談ではなくて、写真業界では切実な問題で、例えば今まででレストランのメニュー写真をカメラマンに発注してたのを自分で撮ってプリンターで印刷なんて普通にありますし、子供のスポーツ大会の写真を親が望遠レンズで狙うなんて事はもう常識でしょう。この例で言えば料理写真家、スポーツ写真家の仕事は確実に減ってる事でしょう。ほんの10年前まで、結婚式で写真撮ってたのなんて親戚のカメラ好きのおっちゃんだけだったし、レストランで食事の写真撮るなんて15年前は私くらいしか周りにはいませんでした。それが今では結婚式ではほぼ全員、レストランでも皿が運ばれてくる度そこら中で擬似シャッター音が響き渡ります。デジタルカメラが日進月歩で性能向上している上、写真編集加工技術も日夜新技術が開発されています。つくづく凄い時代だと思います。
ではこれからの時代、プロの写真家って不必要になるのでしょうか? 私はそうは思いません。かつて、カメラが一般家庭に普及しだした事によって衰退した写真館が存在し続けているように、一般の人が不可能な領域まで技術を高めればいいのです。趣味としてのカメラはゴルフと同じく機材に依存する割合は結構高いですが、仕事としての写真は機材だけに依存しない必要があります。私も仕事以外でもけっこう写真は撮りますが、仕事の時は「確実に、必要とされる写真を撮る」という仕事モードにハッキリ切り替わります。つまりこれからの時代は「技術を高め、それなりの機材を用意し、失敗せずに、求められる写真を撮る」という極当たり前の事が求められていくでしょう。
さて、私は驚くほど絵が描けません。同業者には結構上手な人や好きな人も多いようですが、私は幼稚園児と同レベルと認識しています。ゼロからクリエイトできない以上”私でも”撮れる写真にすがるしかありませんので、これからも上記のフォトグラファーとして求められる要件を満たすべく精進して行きたいと思います。
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